癒し効果

パワーストーンが私に耐える力を与えてくれた

私には優しい夫と可愛い子供が二人いて、自分で言うのもどうかと思われますが幸せで理想的な家庭を築いていたのです。
私にとって毎日は夫と子供達のためにあり、それが私の何よりの幸せであり喜びであったのです。
それがどうして、なぜなのでしょう。
私の大切な幸せのお城が壊されようとしているのです。
きっと私に何かいけないことがあったのかもしれない、私はそう思い自分で何度も考えてみましたがわかりません。
私はついにたまらなくなり、私のどこがいけないのでしょうと夫に危うく尋ねるところでした。
夫にはどうしても聞けない理由があるとしたなら、それは私の臆病さから来ることかもしれません。
もし私が夫に尋ねてしまったら、私の大切なお城はガラガラと崩れ果ててしまうような気がします。
これはきっと悪い夢で私はその悪い夢の中にいてもがいているのだわ、私は何度もそう思いましたがどうしてもそれが出来ません。
それは夫と見知らぬ女性が肩を寄せ合い、雑踏の中に消えていくのを私は見てしまったからです。
その瞬間から私の中には今まで経験したことのない感情が沸々と湧いてきたのです。
夫に対する疑念の気持ちは否定しても拭い捨てようとしても、私の心の奥でじっとりと湧いてくるのです。
このことを私は誰にも相談出来ずにいました。
私は笑顔で自分の大切な家族を守っていけばいいと思っていましたが、ある晩どうにも我慢することが出来なくなったのです。
夜遅くに帰ってきた夫をいつものように玄関先に出迎えた私でしたが、夫はひどく酔っていたのです。
そしてすぐシャワーを浴びると夫は言ったので、私は夫に飲んでもらおうと冷水の入ったコップを持ち夫のいるお風呂場へ持って行ったのです。
その時ふわりと甘い香りがしたので、私は思わず脱衣籠にある夫の脱ぎ捨てた衣類を手に取ったのです。
私が顔を近づけて匂いを嗅ぐと、甘い香りが強く漂ってきたのです。
私は手に持ったコップの冷水がこぼれるのも気づかずに、悲しくて泣いてしまいました。
甘い香りには夫のタバコ臭い匂いも混じり、私はだんだん怒りが湧き起こってきたのです。
私は生まれて初めて自分がこれからどうするべきかを、真剣に考えるようになっていきました。
小さな子供達は私に何かを感じ取ったのか、私に必要以上にまとわり付くようになりました。
彼らの小さな顔からは微かだけれど、不安というものを本能的に感じ取っているように私には見えました。
私はハッとして、やはり自分は今のお城を命がけで守るしかないということに気づいたのです。
私はそんな自分の決心を強く貫いていくために、パワーストーンというお守りみたいな石を携帯電話のストラップにしたのです。
心の中に沸々と黒い思いが湧き上がりそうになると、私は急いでそのストラップを撫でます。
すると不思議なことに私の心は落ち着いていくのです。
そんな繰り返しが半年以上も続いた頃でしょうか、夜遅く帰宅した夫をいつものように出迎えた私に夫はいきなり済まなかった、と言ったのです。
驚く私を更に夫は強く抱きしめました。
夫は涙で濡れた頬を私に押し付け、肩を震わせていました。
私は何も言わずにしばらく夫の背中を優しくさすりながら、私の大切にする平和なお城が守られたことを確信したのです。
それと同時に私の中に湧いていたあの嫌な気持ちも嘘のように消えてしまったのです。

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